『クール・ランニング』がもっと楽しくなる!9つの見所

『クール・ランニング』がもっと楽しくなる!9つの見所
スポーツ・コメディ映画と言えば『クール・ランニング』を挙げる人は多いのではないのでしょうか?『クール・ランニング』は1988年に行われた冬季オリンピックにジャマイカのボブスレーチームが出場した話を元に作られた映画です。スポーツ映画となると暑苦しいイメージがありますが、『クール・ランニング』では南国独特の陽気さが目立ち、コメディ要素のあるとても爽快な作品です。また、友情や信頼関係など、ジーンとくる場面も。そんな『クール・ランニング』について紹介したいと思います。



 

『クール・ランニング』が
もっと楽しくなる!9つの見所

 


1.オリンピックの夢が断たれる


オリンピック100m走で金メダルを獲得した父親を持つジャマイカの陸上選手、デリース・バノック(レオン・ロビンソン)。デリースはオリンピック代表選手の最有力候補として注目されていました。しかし、選考会で隣りのレーンを走っていた選手が転倒し、デリースは巻き込まれてしまいます。それにより、デリースは出場権を逃し、オリンピックへの夢が断たれてしまいます。

 


2.絶望の中から見つけた一つの希望


レースに納得のいかないデリースは運営委員会に再レースを頼みますが、「勝負は非常だ」と認めてもらえませんでした。絶望したデリースは、そこで壁に掛けられていた一枚の写真を目にします。そこに写っていたのは金メダルを首にかけているデリースの父親と白人男性でした。その白人男性がボブスレー競技で金メダルをとった人物だと知り、オリンピックを夢見るデリースはボブスレーでオリンピックを目指そうと考えつきます。

 


3.新しい可能性


父親と一緒に写真に写っていた白人男性が現在はジャマイカに住んでいると知ったデリースは、どうしてもオリンピックに出たいがために、友人サンカ・コフィ(ダグ・E・ダグ)を巻き込んでその白人男性のところを訪れます。そして元ボブスレー金メダリストのアービング・ブリッツァー(ジョン・キャンディ)にコーチをしてほしいと頼み込みます。「ブリッツァーさん、僕はあなたのチャンスです。賭けてみませんか?」という台詞は痺れます。

 


4.バラバラなメンバー


デリースの熱意に負けてアービングはコーチを引き受けることに。デリースはボブスレーに4人必要なことを知り、一緒に来たサンカ、そして、100m走で予選落ちしたジュニア・バヴェル(ロール・D・ルイス)とユル・ブレナー(マリク・ヨバ)を誘います。ジュニアは予選会で転倒した人物であり、デリースとユルのオリンピックへの道を断った張本人です。そのため、ユルはジュニアに対していい感情を抱いていません。性格のバラバラな4人がこれからチームとしてやっていけるのか疑問と不安を感じずにはいられません。

 


5. 苦難の連続


「さあ、オリンピックを目指して練習をしよう」となったのですが、ここから苦難の連続が始まります。始めに、資金不足です。お金がなくてはカルガリーに行けません、ジュニアが愛車を売るなどして苦労しながらなんとか出場資金を作ります。そして、いざカルガリーにやってきたデリースを待ち構えていたのは、感じたことのない寒さと周囲からの冷笑でした。しかし、そこはジャマイカ人。くよくよすることもなく、冷凍庫の中で寒さを鍛えたり、バスタブに入って練習するなど、明るく乗り越えていきます。

 


6.父親から自立するジュニア


メンバーの一人であるジュニアはとても内気な性格で自分では何も決められません。常に父親の言いなりです。ジュニアはオリンピック出場を父親に隠していましたが、ついにバレてしまい、父親はカルガリーまでジュニアを迎えに来ます。今までのジュニアならきっと帰っていたでしょう。しかし、仲間たちと過ごすうちに自分の意思をはっきりと持ち、「僕はここに残る!」と宣言します。ジュニアの成長はこの作品の見どころのひとつだと思います。

 


7.自分たちのスタイルを


予選でデリースはスイスのスタイルに憧れて自分たちのプレースタイルを変えてしまいます。しかし、悲惨な結果に。そこでサンカは「他人の真似をしてどうする!自分たちのやり方でやろう。おれらはおれらでいいんだ」とデリースに訴えかけます。自分たちのやり方に戻したデリースたちはみごと結果を残しました。誇りと個性を大事にすることの大切さがわかる、胸を熱くさせるシーンです。

 


8.勝つことより先にあるものとは


決戦前夜、デリースはアービングにどうして不正をしたか尋ねます。アービングは、かつての自分はメダルや名誉を守ることに必死になっていて、勝つことより大事なものがあることを忘れていたと言います。デリースにはメダル以上に何が大事かわからず、アービングは「明日、ゴールすればわかる」と言い残し部屋から出ていきます。過去の過ちを笑いながら話すアービングはとても印象的です。

 


9.先にあったもの


決勝戦でチームは勇ましく滑り出し、好調に進んで行きます。しかし、最後のコーナーでソリが破損し、横転してしまいます。がっかりとしたメンバーたちにデリースは「最後まで、ゴールに向かおう」と声を掛けます。そして壊れたソリを担いでゴールを目指すデリースたちを温かい拍手が包みます。結果こそダメでしたが、最後まで諦めないことの大切さがわかる、感動的なシーンです。

 

如何でしょうか。

ジャマイカがボブスレーでオリンピックに出るという、コメディ要素満載の映画かと思いきや、感動で涙が出てしまう場面も。見れば、心が熱くなると思います。この記事を見て、少しでも興味を持っていただければ幸いです。

 

まとめ

『クール・ランニング』が
もっと楽しくなる!9つの見所

1.オリンピックの夢が断たれる
2.絶望の中から見つけた一つの希望
3.新しい可能性
4.バラバラなメンバー
5.苦難の連続
6.父親から自立するジュニア
7.自分たちのスタイルを
8.勝つことより先にあるものとは
9.先にあったもの