『ブレイブハート』アカデミー賞受賞の壮大な史劇!9つのあらすじ

『ブレイブハート』アカデミー賞受賞の壮大な史劇!9つのあらすじ
『ブレイブハート』は、1995年にアメリカで制作された映画。13世紀末、スコットランドの独立と自由のために戦った実在の英雄、ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた、約3時間にも及ぶ歴史スペクタクル映画です。主役のウィリアム・ウォレスを演じるメル・ギブソンが、監督・製作・主演の3役を兼ねて、壮大な史劇を創り上げたことでも話題になりました。

第68回アカデミー賞で、作品、監督、撮影、音楽(ドラマ部門)、メイクアップ、音響効果の6部門を受賞した、国王に立ち向かう勇気ある心を描いた『ブレイブハート』。ネタバレになりますが、あらすじをご紹介しますので、ご参考にしてみてください。



 

『ブレイブハート』
アカデミー賞受賞の壮大な史劇!9つのあらすじ

 


1.故郷スコットランドでの再会


残虐で冷酷なイングランド王エドワード1世(パトリック・マクグーハン)の侵略で、家族を殺されたウィリアム・ウォレス(メル・ギブソン)。幼少だったウォレスは、スコットランドから遠く離れた異郷の叔父にひきとられ、成長していきます。時がたち、立派に成長したウォレスは農夫になって、懐かしい故郷スコットランドで生きようと、戻ってくるのでした。そして美しく成長した、幼馴染のミューロン(キャサリン・マッコーマック)に再会し、二人は恋に落ちるのです。

 


2.卑劣な“初夜権”


その頃、相変わらず権力を振るうイングランド王のエドワード1世は、卑劣な制定を発令します。スコットランドの貴族たちを自分の配下に治めたいために、息子のエドワード王子(ピーター・ハンリー)とフランスから迎えられたイザベラ(ソフィー・マルソー)の政略結婚を境に、初夜権という制定を発令するのでした。それは結婚が決まった花嫁を略奪し、初夜を奪える権利を貴族や領主の男たちに与える、卑劣な制定だったのです。戦うことを好まない市民であるウォレスは、花嫁が奪われるのを恐れ、2人きりで結婚式を挙げるのですが・・・。

 


3.復讐を誓うウォレス


翌日、妻になったミューロンは、イングランド兵に襲われ、無残にも領主によって殺されてしまうのです。愛するミューロンの悲劇に、ウォレスの怒りは爆発し復讐の鬼となって、イングランド兵に襲いかかります。そのことをきっかけに、悪政に苦しめられていたスコットランドの民衆は、次々と立ち上がり、ウォレスの下に集まります。イングランドからの自由と解放を手にするために。

 


4.立ち上がったスコットランドの民衆


戦いを決意したウォレスたちスコットランド民衆は、少ない人数ながらも、知恵と力を振り絞り、イングランド軍を打ち負かす兵隊へとなっていきます。そして、3倍もの兵を率いるイングランド軍を相手に、賢い戦略で圧勝し、勢いづいたウォレスたちは国境間際まで勝利し続け、国民的ヒーローへとなっていくのです。

 


5.イングランド王子の妃イザベラ


スコットランドの若い貴族たちからも、その指導力と戦いを称賛されるようになったウォレス。予期せず現れた強敵に、エドワード1世は、無能な王子である息子の代わりに、妃イザベラをウォレスの元へと送り込み、お金と領地を引き換えにした和平交渉をさせようと企てます。そして、その間にスコットランド貴族たちを賄賂で懐柔しようと策略をめぐらすのです。しかし、想定外のことに、イザベラは夫の王子とは違い、たくましいウォレスに一目で魅了され、虜となってしまうのです。

 


6.貴族たちの裏切り


お金や領地など望まないウォレスの決意を伝えに、エドワード1世の元に戻るイザベラは、密かに援軍を組織し、北方を攻めようとしているエドワード1世の企みを知ってしまいます。ウォレストの命が危ないと、必死の思いでイザベラは、その情報をウォレスに伝えます。情報のお蔭で、ウォレスは奇襲戦法に出て優勢に勝ち進んでいくのですが、信じられないことが起こります!一緒にイングランド軍に立ち向かうと約束していたスコットランドの貴族たちが、一向に援護に来ないのです。特に、信頼し合っていた若い貴族ロバート・ザ・ブルース(アンガス・マクファーデン)までも、誓い合った仲であるはずなのに、現れることはなかったのでした・・・。

 


7.共に戦う決意


ウォレスは、スコットランドの貴族たちに裏切られていたのです。四方を敵に囲まれてしまったウォレスは、あえなく敗れ去ってしまいます。しかし、傷を負いながらも、国王エドワード1世を追うウォレス。そんな彼の前に立ちはだかった騎士は、なんと共に戦うことを誓った、若き貴族ブルースでした!彼は、スコットランドの王になるためにはイングランドとの提携が必要と父親に説得され、イングランド側についていたのでした。親愛なる友人の裏切りに愕然とするウォレス。自分の本心に逆らって、父親の意のままに動いたブルースは、傷を負いながらも志しをつらぬき、戦おうとするウォレスの姿に、目を覚まします。もう二度と良心に逆らわないと涙ながらに誓うのです。そして、戦い終わった戦場に流されたおびただしい血を見て、再びウォレスと共に戦うことを決心するのでした。

 


8.捕えられたウォレス


しかし、他の貴族たちは自分たちの領地や城を手放したくはなく、ウォレスを罠にはめ、ブルースの父の陰謀に従って、イングランド軍にウォレスを捕らえさせてしまいます。そんな父親をブルースは憎み決別するものの、ウォレスを助けるにはもう手遅れでした。一方、イザベラは、反逆罪で裁かれたウォレスに、王に忠誠を誓うよう説得するのですが、当然拒まれてしまいます。病の床に就く、エドワード1世の元に向かったイザベラは、少しでも慈悲を与えるよう願い入れるのですが聞き入れられません。イザベラは、エドワード1世の血を引かぬ子を自分が身篭っていることを伝え、息子のエドワード王子が、王座を追われることを告げるのが最大限の抵抗でした。

 


9.自由と平和


1305年8月23日。ウォレスは、民衆の前で拷問受けるものの、それに屈することなく、”我に自由を”と叫び、愛したミューロンを想い起こしながら処刑されてしまいます。その後1314年。スコットランドの民衆たちは、飢えと劣勢をものともせず、ウォレスの遺志を継ぎ、国王となっていたロバート1世(ロバート・ブルース)の指揮下で、イングランド軍との決戦に臨みます。ウォレスの形見を手に、自由と平和を勝ち取るために!

 

如何でしたでしょうか。

『ブレイブハート』アカデミー賞受賞の壮大な史劇!9つのあらすじをご紹介しました。歴史に基づいた壮大なストーリーも見応えある大作ですが、劇中の美しいスコットランドやアイルランドの自然溢れる映像も、素晴らしい効果となっています。歴史が苦手な方でも、雄大な映像や凝ったコスチュームだけでも、見る価値のある『ブレイブハート』。ぜひ、様々な角度から楽しみながら、ご覧になってみてください。

 

☆おすすめ映画☆
・アラビアのロレンス
・アポカリプト
・モンゴル
・グラディエーター
・ロビン・フッド

 

まとめ

『ブレイブハート』
アカデミー賞受賞の壮大な史劇!9つのあらすじ

1.故郷スコットランドでの再会
2.卑劣な“初夜権”
3.復讐を誓うウォレス
4.立ち上がったスコットランドの民衆
5.イングランド王子の妃イザベラ
6.貴族たちの裏切り
7.共に戦う決意
8.捕えられたウォレス
9.自由と平和