『フォーン・ブース9つの裏話』映画俳優たちの素顔に迫る!

『フォーン・ブース9つの裏話』映画俳優たちの素顔に迫る!
2002年のアメリカ映画「フォーン・ブース」。電話ボックスを一種の密室に仕立て上げた脚本とリアルタイムで進行する演出が話題になりました。監督は「セント・エルモス・ファイアー」「オペラ座の怪人」のジョエル・シュマッカー。脚本は少々癖のある映画監督としても知られるラリー・コーエンです。

「フォーン・ブース」はひたすら電話ボックスを舞台に繰り広げられるサスペンス映画です。いつも使う電話ボックスにかかってきた電話に出たことで主人公は命の危険にさらされます。何が起きているのか、目的は何なのか、一切わからないまま周囲も巻き込んで大事件になっていきます。脚本と演出と俳優たちの演技の3拍子揃った手に汗握るこの作品、素晴らしい演技を見せてくれる俳優たちにまつわる9つの裏話をご紹介します。ネタバレありでご覧ください。



 

『フォーン・ブース9つの裏話』
映画俳優たちの素顔に迫る!

 


その1:アメリカ訛りの役作りは見物!


主人公のスチュワート・シェパードを演じるコリン・ファレルは1976年生まれのアイルランド出身の俳優です。映画前半の嘘つきで軽薄なスチュワートが電話の相手に追い詰められて変わっていく様子を熱演していました。空回りにならない熱演だからこそこの映画がサスペンスとして盛り上がったと言えます。実際はかなりアイルランド訛りがあるそうですが「フォーン・ブース」ではアメリカ訛りで演技しています。日本人にはわかりにくことですがこの辺りの役作りはさすがの演技派です。

 


その2:実はスタンド・バイ・ミーに出演!


電話で主人公を翻弄する謎の男、全編ほとんど声だけの演技を見せるのがキーファー・サザーランドです。1966年ロンドンの生まれですがお父さんは名脇役として有名なドナルド・サザーランドです。幼いころからTVや舞台に出ており、「スタンド・バイ・ミー」で注目を集めました。声だけでここまで映画を盛り上げることができるとはさすがとしか言いようがありません。監督に「人を意のままに動かす声を持っている」と言わしめただけのことはあります。

 


その3:監督や脚本などもこなす多彩な俳優


エド・レイミー警部役はフォレスト・ウィテカーです。スチュワートの様子を見て電話の相手が近くにいることを察して部下に探すよう命じたり、むやみに撃たないようにしたりと、タフで心優しい警部を演じています。今回は脇役ですが主役を演じて各賞の主演男優賞を受賞している名優です。1961年テキサス州生まれで監督や脚本などもこなす多彩な俳優です。

 


その4:実は神戸出身!父は元南海ホークスの○○!?


謎の男について探るよう命令を受けるコール巡査部長役がリチャード・T・ジョーンズです。1972年生まれで日本ではあまりなじみがありませんがアメリカではTVシリーズに出演しているよく知られた俳優さんなのです。そしてなんと日本の神戸出身なのですが、お父さんが元南海ホークスのクラレンス・ジョーンズさんなんですね。幼少期の6年間を日本ですごしたためか、今でもとっさに日本語が出てしまうことがあるそうです。

 


その5:サイレントヒルの主演女優


スチュワートの妻のケリーを演じるラダ・ミッチェル。1973年生まれのオーストラリア出身の俳優です。日本では「サイレントヒル」の主演女優として有名ですね。美しく貞淑で懐の深いケリーを知的な印象をもって演じていました。たおやかで誇り高いという言葉がぴったりくる女優さんです。

 


その6:トム・クルーズの奥さん


スチュワートに口説かれている新進女優パメラ・マクファーデンを演じたケイティ・ホームズ。高校生の頃から演劇を始めてモデルの仕事もしていました。トム・クルーズの奥さんとしても有名でしたが2003年には雑誌ピープルで「最も美しい50人」に選ばれています。その輝きはこの映画でも十分に発揮されています。

 


その7:アメリカの各賞の主演男優賞を総ナメ!


フォレスト・ウィテカーは「フォーン・ブース」では脇を固める立場でしたが1988年の「バード」でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞し、「ラストキング・オブ・スコットランド」ではアメリカの各賞の主演男優賞を総ナメにしました。いかにも良い人な役が多いのですが冷酷な独裁者を演じることもできる実力の持ち主です。「大統領の執事の涙」での素晴らしい演技が記憶に新しい、アフリカ系としてアカデミー主演男優賞史上4人目の受賞者となった名優です。

 


その8:24 -TWENTY FOUR-のジャック!?


キーファー・サザーランドは名優として名高いドナルド・サザーランドを父に、女優のシャーリー・ダグラスを母に持つ俳優です。監督のジョエル・シュマッカーとは3本の作品で組んでおり、声だけの俳優に彼を選んだ監督の信頼も頷けますね。低迷していた時期もありましたがTVシリーズ「24 -TWENTY FOUR-」で主人公のジャック・バウワーを演じて再ブレイクしました。その声の魅力もあって声優としての映画出演も増えています。

 


その9:この作品で人気・評価ともにブレイク!


「タイガーランド」の主役として注目を集め、この作品で人気・評価ともにブレイクしたコリン・ファレル。「タイガーランド」の監督は「フォーン・ブース」と同じくジョエル・シュマッカーです。主人公役にコリン・ファレルを選んだのは監督自身でした。俳優の良さを引き出すのが監督の仕事ならば、それに応えて最高の演技を見せるのが俳優の仕事でしょう。この作品ではその素晴らしい仕事の結実を見ることができます。

 

「フォーン・ブース」9つの裏話、いかがでしたでしょうか。

サスペンス映画のお手本になりそうなこの映画を素晴らしい演技で見せてくれた俳優たちにスポットをあててみました。裏話を知ってより一層楽しめる作品に仕上がっています。主人公と一緒にドキドキハラハラとお楽しみください。

 

まとめ

『フォーン・ブース9つの裏話』
映画俳優たちの素顔に迫る!

その1:アメリカ訛りの役作りは見物!
その2:実はスタンド・バイ・ミーに出演!
その3:監督や脚本などもこなす多彩な俳優
その4:実は神戸出身!父は元南海ホークスの○○!?
その5:サイレントヒルの主演女優
その6:トム・クルーズの奥さん
その7:アメリカの各賞の主演男優賞を総ナメ!
その8:24 -TWENTY FOUR-のジャック!?
その9:この作品で人気・評価ともにブレイク!