『サイダーハウス・ルール』俳優たちの知られざる9つの裏話

『サイダーハウス・ルール』俳優たちの知られざる9つの裏話
この映画への出演がキャリアのスタートとなった俳優も多く、そのことからも、どれほどすばらしい名作なのかが知れる『サイダーハウス・ルール』。では出演した俳優たちは、その後どんな奇蹟を描いたのか?その後の彼らに着目してみましょう。



 

『サイダーハウス・ルール』
俳優たちの知られざる9つの裏話

 


裏話その1:トビー・マグワイア、新スパイダーマンとの温かい交流


この映画では聡明で実直な主人公ホーマー・ウェルズを演じたトビー・マグワイア。以前はコックを志していたという彼だが、18歳でスクリーン・デビュー。そのとき出会ったレオナルド・ディカプリオとは20年来の親友で、2012年の「華麗なるギャツビー」では仲良く共演した。

ベジタリアンとしても有名なトビーは、趣味はヨガと料理、チェスといたって庶民的。現在はジュエリーデザイナーの妻と結婚、二人の子どもがいる。また彼をスター入りさせた「スパイダーマン」シリーズでは、監督と主役の残念な交代劇は記憶に新しいが、トビーは新「スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールド宛に激励の手紙を送っている。彼の寛大さが伺い知れるエピソードだ。

 


裏話その2:シャーリーズ・セロンの意外な生い立ち


ホーマーが恋したキャンディ・ケンドールを演じたシャーリーズ・セロンは意外にも南アフリカの出身。そこで農場を経営していたフランス人の父とドイツ人の母の元に生まれる。このヨーロッパ美人の影には、暗い過去がある。シャーリーズは、母とともに、幼い頃から酒癖の悪い父のDVを受けて育ったのだ。そして彼女が15歳のとき、彼女の目の前で、母親が父親を射殺するという、まさに映画のような恐ろしい悲劇が起こった。

話はまだ終わらない。その悲劇から20年あまり経った2012年、南アフリカの同じ家で、またもや殺人事件が起きたのだ。殺害されたのはシャーリーズの関係者ではないが、この呪われた家に、彼女は二度と戻ることはないだろう。

 


裏話その3:シャーリーズ・セロンはシングル・マザー!


2011年の「ヤング≒アダルト」ではイタすぎるアラフォー女子を演じて話題になったシャーリーズ・セロン。しかし実生活ではゴシップ・セレブを批判するなど、美貌にふさわしい知性をもった女性のようだ。「ずっと子どもをもつのが夢だった」と語った彼女は、恋人との9年間に及ぶ事実婚状態に終止符を打った後、男の子の赤ちゃんを養子に迎え、現在も子育てと仕事を両立しているシングル・マザーだ。

 


裏話その4:シャーリーズ・セロンがあの大物俳優と交際!


本作ではまるで絵画のように美しいお尻を惜しみなくスクリーンに投げかけたシャーリーズ・セロン。意外にも恋愛スキャンダルとは無縁で、俳優のスチュアート・タウンゼントとの9年間に及ぶ事実婚が終えた後は、浮いた話が全くなかった。しかしそんな彼女に現在、大物俳優との熱愛報道が流れた。そのお相手は、なんと演技派で監督業も務める、あのショーン・ペン!

 


裏話その5:マイケル・ケインの妻、一度だけの映画出演


ウィルバー・ラーチ医師を演じた、名優マイケル・ケイン。彼はイギリス・ロンドン出身で、現在もヨーロッパとアメリカの両方で活動を続けており、イギリスではサーの称号を授与され、2008年にはハリウッド殿堂入りを果たしている。そんな彼の妻シャキーラは、結婚してまもなく公開された夫の主演作「王になろうとした男」にロキサンという役で出演している。彼女の映画出演はこの一度きりだ。スタッフが二人の結婚を祝福したのかも?

 


裏話その6:兄を彷彿とさせるキーラン・カルキン


本作では主人公ホーマー・ウェルズの孤児院での弟分、バスター役を演じたキーラン・カルキン。彼の顔をどこかで見覚えがある気がした人も多いのでは?じつは彼、あの天才子役、マコーレー・カルキンの弟。1990年に8歳で「ホーム・アローン」で兄と同時にスクリーン・デビューして以来、2002年「17歳の処方箋」まで順調に映画出演を重ねて、その後8年のブランクを経て、2010年「スコット・ピルグレムVS.邪悪な元カレ軍団」に出演。兄マコーレー・カルキンの迷走をよそに、俳優業として地道にキャリアを磨いている。

 


裏話その7:スパイダーマンに出てくるあの人です!J.K.シモンズ


本作ではキャンディの父親役でちょっとしか出てこないが、アメリカではTVシリーズも含めてよく目にするバイプレーヤー的な売れっ子俳優、J.K.シモンズ。本作で共演したトビー・マグワイアとは、3年後の2002年「スパイダーマン」でも共演を果たしている。「スパイダーマン」シリーズでは主人公(トビー・マグワイア)の売り込み先、新聞社の編集長を演じているあの人だ。

 


裏話その8:そう言えばゴリラ顔?エヴァン・パーク


エヴァン・パークは『サイダーハウス・ルール』でボスのMr.ローズとナイフでやりあい、サイダーの中にタバコの吸い殻を投げ入れた、“腐れかけ”と言われた男、ジャックの役者だ。本作でスクリーン・デビューを飾った彼が6年後、主人公のホーマー・ウェルズが、孤児院で唯一観ていた映画「キング・コング」に、2005年に出演したという偶然が面白い。さらに最近の彼を観たければ、2012年「ジャンゴ 繋がれざる者」をどうぞ。

 


裏話その9:小説家のジョン・アーヴィング


本作の原作・脚本家のジョン・アーヴィングが、映画の終盤、主人公が故郷である孤児院の駅に終着したシーンで、迎え入れる駅員の役としてゲスト出演している。見逃した人はぜひチェックして欲しい。

 

ハリウッドで最も美しい女優シャーリーズ・セロンから小説家のジョン・アーヴィングまで、幅広い俳優陣が揃った『サイダーハウス・ルール』。ヒューマン・ドラマの代表作とも評されるこの映画から、俳優たちがどんな活躍をしていったのか、彼らの出演映画で辿ってみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

『サイダーハウス・ルール』
俳優たちの知られざる9つの裏話

裏話その1:トビー・マグワイア、新スパイダーマンとの意外な交流
裏話その2:シャーリーズ・セロンの意外な生い立ち
裏話その3:シャーリーズ・セロンはシングル・マザー!
裏話その4:シャーリーズ・セロンがあの大物俳優と交際中!
裏話その5:マイケル・ケインの妻、一度だけの映画出演
裏話その6:兄を彷彿とさせるキーラン・カルキン
裏話その7:スパイダーマンに出てくるあの人です!J.K.シモンズ
裏話その8:そう言えばゴリラ顔?エヴァン・パーク(ジャック役)
裏話その9:小説家ジョン・アーヴィング