『バニラ・スカイ』口外禁止!俳優たちにまつわる9つのウラ話

『バニラ・スカイ』俳優たちにまつわる9つのウラ話
『バニラ・スカイ』は、トム・クルーズが製作・主演を務めた2001年公開のハリウッド映画作品です。完璧な人生から一転、悪夢に見舞われた男の混乱と苦悩を描くサスペンス・ラヴ・ストーリーは、97年に公開されたスペイン映画「オープン・ユア・アイズ」のハリウッドリメイク版としても、注目を集めました。

現実なのか夢なのか、ストーリーは現実と夢の狭間での心理ドラマを、最後まで行き来しながら展開していきます。その不可解で魅力あるストーリーを演じた、豪華な俳優たちのキャスティングも話題になりました。この『バニラ・スカイ』で登場する、俳優たちの知られざる裏話を、映画制作秘話も含めて紹介しますので、参考にしてみてください。



 

『バニラ・スカイ』
口外禁止!俳優たちにまつわる9つのウラ話

 


1.トム・クルーズにとってのリメイク


1997年公開のスペイン映画「オープン・ユア・アイズ」の、リメイク権を手にするトム・クルーズの「バニラ・スカイ」への思いは凄まじいものがありました。「オープン・ユア・アイズ」を初めて見た時、トム・クルーズは、体中をアドレナリンが駆け巡ったと熱く語っています。

また、「オープン・ユア・アイズ」と「バニラ・スカイ」は互いに関係しあっているものの、特に、「愛の永遠性」をトム・クルーズは表現したかったとインタビューで語っています。さらに、この二つの映画はお互いが作用し合っているということを意識しながら作っていくことを大切にし、その為に、「オープン・ユア・アイズ」と同じアレハンドロ・アメナバール監督が「バニラ・スカイ」でも脚本に参加し、同じ作品に携わりながら違う結論に達していく二つの関係を成り立たせたそうです。ペネロペ・クルスの同じ役での出演も、そんな事情から熱望されたと語られています。

 


2.同じ役を演じるペネロペ・クルス


今ではスペイン人初のアカデミー賞まで受賞した女優ペネロペ・クルス。スペインでの実績が認められ、ハリウッド映画界に進出して間もない頃主演した「バニラ・スカイ」は、最も彼女が注目を集めた一作と言っても過言ではありません。プライベートでのトム・クルーズとの恋愛も、この作品をきっかけに始まりました。恋多き女性としても有名なペネロペ・クロス。一部では、ペネロペ・クルスと共演したいために、トム・クルーズが「オープン・ユア・アイズ」のハリウッドでのリメイク権を買ったとも噂されているほどです。

 


3.監督が語る2人のロマンス


キャメロン・クロウ監督は「バニラ・スカイ」の撮影中、トム・クルーズとペネロペ・クルスがお互いに惹かれあっていくのが見ていて分かったと言っています。「2人はスクリーンの中の人物に恋をするという非常にまれなことをしたのです。内輪で最初の試写をしたとき、見終わって『ワオ!2人は本当に恋をしているよ!』という感想が出そうでした」スクリーンの外でのロマンスは、作品をより良くするとさえ考えていると、こう付け加えた。「2人がぞっとするようなすさまじい、そしてうっとりするような瞬間を経験するのを観客は目の当たりにするんだ。これなしでは映画は成立しなかっただろう」と意味深な発言を残しています。

 


4.スピルバーグがスペシャル出演


ニューヨークで撮影中にロケ地を訪れたスティーブン・スピルバーグ監督は、トム・クルーズとペネロペ・クルスがレストランにいるシーンで、別のテーブルに座りカメオ出演しています。一方キャメロン・クロウ監督もスピルバーグ監督の「Minority Report」にカメオ出演する約束をしているとか。このスペシャル出演、あなたは気がつきましたか?

 


5.トム・クルーズの特殊メイク


特殊メイクを嫌うことでも有名なトム・クルーズ。「バニラ・スカイ」の醜い顔になる特殊メイクは素晴らしい評価でしたが、「オープン・ユア・アイズ」よりかなり顔のダメージを少なくしたそうです。アカデミー賞を2度受賞しているメイクアップアーティストのミシェル・バークは、トム・クルーズとは旧知の仲で有名ですが、トム・クルーズはメイク室に入るとすぐにストップウォッチウォッチを渡したそうです。1時間以内であの特殊メイクをするという契約に、「ミシェル、55分間で頼むよ」と哀願したそう。パパラッチたちも、特殊メイクで醜くなったトム・クルーズを撮影しようと必死だったとか。箇条書き5本文挿入

 


6.マンハッタンを走り抜いたトム・クルーズ


マンハッタンの街中を走りぬくという、現実ではありえないシチュエーションが映画にありますが、あれはCGではなく、本当にニューヨークの街中を使って撮影したそうです。タイムズ・スクエアの周辺40ブロックを日曜日の朝に、なんと全面通行止めをして撮影したそうですから驚きです。トム・クルーズ自らがニューヨーク市長に直接掛け合い、実現したそうですが、現場では朝4時から撮影風景を狙うパパラッチが集まり大変だったようです。

 


7.豪華なサウンドトラック


映画音楽は、俳優によっては「気が散るから止めて欲しい!」と言う人もいますが、トム・クルーズは「もっとボリュームを上げよう」と言うほど、音楽好きだそう。主題歌のポール・マッカートニーが歌う「バニラ・スカイ」は、アカデミー歌曲賞にノミネートされました。本当に画面から聞こえてくる音楽は撮影の現場でも流すようにしている中、演技をしていったシーンが多かったそうです。REMの未発表だった曲や、レディオ・ヘッド、ボヴ・デュランと有名アーティストたちの楽曲が提供されています。

 


8.歌手デビューするキャメロン・ディアス


トム・クルーズを自分のものにしようと、激情する女性を見事に演じたキャメロン・ディアス。映画の中で「これ、私の曲なの。デビューするのよ」と言っていた曲が、映画のサントラにはしっかり1曲として入っています。しかもそれをキャメロン・ディアス本人が歌っているのです。クレジットは役名のJulianna Gianniとなっていますので気が付かない方も多いそうですが、監督のユーモア溢れるアイデアだそうです。

 


9.ワールドトレードセンターの貴重な映画


「ウォール・ストリート・ジャーナル」誌によると、「バニラ・スカイ」でワールド・トレード・センター(WTC)が写っているシーンはすべてそのまま公開され、デジタル加工で消去するのをやめた唯一の映画だそうです。これは監督のキャメロン・クロウ監督の意向。これによって「バニラ・スカイ」は、スタジオ製作映画でWTCが写っている貴重な最後の映画となりました。

 

如何でしたでしょうか。

『バニラ・スカイ』俳優たちの知られざる9つの裏話。やはり注目してしまうのは、撮影中に恋に落ちたトム・クルーズとペネロペ・クルスの映画での熱演ぶり!素晴らしい俳優たちや、それぞれのシーンにまつわる裏話を参考にしながら、何度みても発見がある『バニラ・スカイ』を、じっくりとご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

『バニラ・スカイ』
口外禁止!俳優たちにまつわる9つのウラ話

1.トム・クルーズにとってのリメイク
2.同じ役を演じるペネロペ・クルス
3.監督が語る2人のロマンス
4.スピルバーグがスペシャル出演
5.トム・クルーズの特殊メイク
6.マンハッタンを走り抜いたトム・クルーズ
7.豪華なサウンドトラック
8.歌手デビューするキャメロン・ディアス
9.ワールドトレードセンターの貴重な映画