世界最速のインディアン、知れば知るほど見たくなる!9つの見所

世界最速のインディアン、知れば知るほど見たくなる!9つの見所
世界最速のインディアン、主人公バート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)はニュージーランドの田舎町に暮らすバイク大好き老人。夢はいつかアメリカ ボンヌヴィルで行われるバイク競技会に参加すること。その「いつか」が、ある日病院で「狭心症」を宣告されたことから突然現実のものとなっていきます。バートはそれまでの生活を整理し、愛車「インディアン」とともに海のかなたアメリカをめざします。目標は世界最速記録。そして、憧れのボンヌヴィルに到着したバートを待ち受けていたものとは・・・?!

もしあなたが日々の生活にちょっと疲れていたら、人間関係に悩んでいたら、忍び寄る老いをさびしいと感じていたら、そんな人こそこの映画はおすすめです。老主人公の清々しい生き方に、映画を見終えたら「人生っていいね。捨てたものじゃないね」ときっと思うはず。バート流「人生の楽しみ方」やこの映画の楽しみ方を9つのあらすじでご紹介します。



 

世界最速のインディアン、
知れば知るほど見たくなる!9つの見所

 


見所 その1 ★人生に「YES」と言う


人間は永遠には生きられません。 人生のたそがれは誰にでも訪れます。バートにとってそれは「狭心症」を告げられたとき。でもそれは自然なことだとバードは言います。 「人間の一生は草に似ている。 春が来ると元気に伸びて中年を迎えて実り、秋風が吹くと枯れ尽きてもう生き返らない。死んだらそれで終わり。昔からそう思っている」。バート本人の言葉です。そのように、あるがままを肯定して生きるバート。だからこそ、自分の命の限界を悟ったとき、すべてを投げ打ってレース出場を決意できたのですね。

 


見所 その2★夢を追い続ける


この映画の中のバートは67歳。多くの大人は現実の厳しさの中で次第に夢を追うことをあきらめています。でもバートの心は少年のときのまま。かたくななまでに夢を追い続けています。バートは「夢のない人間は野菜と同じ」、「このマシンでスピードに挑む時は、5分が一生に勝る。 一生よりも充実した5分間だ」と言い切ります。夢があってこその人生、そして夢の実現へ自分を追い込むことが生きる充足感につながる。そのひたむきさがバートの真骨頂といえるでしょう。そして、ついにバートは、彼を取り巻く人たちには信じがたいことでしたが、世界最速のライダーとなります。
自分は今夢をもっているか、思わず問いかけたくなりますね。

 


見所 その3★出会いを楽しむ


どんな人も独りでは生きていけない。この物語でもバートはたくさんの人に助けられ旅をつづけます。でも、少し注意深くみると、彼らの幾人かは当時のアメリカ社会から少し外れているという共通点があることに気づきます。モーテルの受付嬢は黒人のゲイ。この時代には白眼視されたに違いありません。老いた未亡人や休暇中の兵士も社会の片隅に生きています。兵士はこの後ベトナム戦争に行くことになるでしょう。彼、彼女たちがバートを心から受け入れ応援したのは、バートの視線に公平なやさしさを感じたからではないでしょうか。人情味あふれるバートですが、人間を一瞬で見抜く洞察力には感嘆します。

 


見所 その4★ユーモアを忘れない


全編に溢れるユーモア。映画を観た多くの人が口を揃えて「泣いた!」と同時に、「笑った!」と言います。ユーモアとは意識してもうまく出せるものではなく、その人物から醸し出されるように生まれるもの。老いた身体はぼろぼろ、お金もなく・・・というバートですが、夢とユーモアだけは失わない。ニュージーランド訛で出会う人たちに惜しみなく愛に満ちたユーモアを注ぎます。

 


見所 その5★アンソニー・ホプキンスは「はまり役」


愛車を傍らに飄々と生きる主人公バートはイギリス人の名優アンソニー・ホプキンスが演じました。『羊たちの沈黙』『ハンニバル』のレクター博士とは全く違った人物像に戸惑う人も多いようですが、この作品こそアンソニーを地でいっているように思えます。そこはかとなく漂う品性とともに年輪を感じさせる重厚さと闊達さがアンソニーの人柄と見事に重なっています。

 


見所 その6★バートにほれ込む者のエネルギーには脱帽


本作品の監督、ロジャー・ドナルドソンは、なんと30年間もこの作品のアイディアを練り、バート本人のドキュメンタリーも制作したほどバートに魅了された人でした。この情熱がこの映画製作のベースになっているのは間違いありません。また、この作品にはさまざまな人物が登場しますが、彼らとバートの出会いは束の間であっても、一様にバートに「ほれ込む」という濃密な関係が築かれています。ほれ込んだ者ならではの仕草、表情、エネルギーが、この作品の空気を限りなく温かいものにしています。

 


見所 その7 ★男はいつまでたっても男の子


男性はいくつになっても「男の子」の面を残している。そう言われて頷く女性は多いでしょう。バートのように子どものころ抱いた「世界一速いライダーになりたい」という夢が生涯をかけての生きがいになり、それが達成されていくさまを見ると、「男のロマン」とやらが心からうらやましく思えます。でもバートの場合、それだけではありません。「男の子」の心を持ちながらも大人の男としての成熟・を随所にみせていること。この両面があるからみんなバートが大好きになるんですね。

 


見所 その8★幻の改造バイク、バイク好きには必見


予備知識なしに映画のタイトルを聞くと、驚異的な速さの足をもつインディアンランナーの物語かと思ってしまいそうですが、実は「インディアン」とはバイクの名前。アメリカのオートバイメーカー・インディアン・モトサイクル社が20世紀初頭に世に送り出したもので、1921年には世界最速の176km/hという記録を出しました。その性能と品質には、競争相手のハーレーダビッドソンも遠く及ばなかったそうです。

バートが乗ったバイクは1920年製。レース当時は47歳の老バイクでしたが、通常は80km/h程度しか出ないこのバイクを改良し、バートは200km/h出るようにしてしまいます。非公式では331km/hにも。改造資金がなく日用品をバイクのパーツに使うなど涙ぐましい努力を重ねた結果でした。

 


見所 その9 ★見逃せない映像美


今もバイクの競技場となっているアメリカ・ユタ州ボンヌヴィルは、塩湖が干上がって平原となったところです。260平方㌔にも及ぶ塩の平原。たどり着いたバートが万感の思いをいだいてそこに立ちます。そしてその雪のような平原を流線型をした真紅の「インディアン」が疾走していきます。白と赤の鮮烈なコントラスト、そのスピード感は圧巻です。多くの人が美しさと迫力に涙します。
とっておきの映像と言えば、故郷ニュージーランド、愛車インディアンが育まれたガレージも見逃せません。オートバイと工具などで埋め尽くされ、バイク好きには垂涎のシーンです。

 

多くのヒューマンドラマには「愛と勇気と感動を与えてくれる」という賛辞が捧げられます。でもこのバートの物語ほどこのコピーに値する映画も少ないでしょう。実在した人物という強みに支えられています。愛車に靴墨を塗るバート。女装の受付係に「女の子にしか見えないけどな」と微笑むバート。必見シーンはまだまだあります。あなたが「愛と勇気と感動」にひたりたかったら・・・観るしかありません!!

☆おすすめ映画☆
・日の名残り
・冬のライオン
・羊たちの沈黙
・ハンニバル
・レッド・ドラゴン

 

まとめ

世界最速のインディアン、
知れば知るほど見たくなる!9つの見所

見所 その1★人生に「YES」と言う
見所 その2★夢を追い続ける
見所 その3★出会いを楽しむ
見所 その4★ユーモアを忘れない
見所 その5★アンソニー・ホプキンスは「はまり役」
見所 その6★バートにほれ込む者のエネルギーには脱帽
見所 その7★男はいつまでたっても男の子
見所 その8★幻の改造バイク、バイク好きには必見
見所 その9★見逃せない映像美