風の谷のナウシカ名言集、女性たちが乱世に遺した7つの言葉

風の谷のナウシカ名言集、女性たちが乱世に遺した7つの言葉
「風の谷のナウシカ」は日本を代表するアニメーション作品です。元々はすでに脚本家や監督業で活躍していた宮崎駿の漫画作品でしたが、宮崎駿自身の監督で、当時から大人気であったスタジオジブリの前身会社トップクラフト制作によって、1984年に劇場公開されました。この漫画作品は、1200万部以上の発行部数を誇り、世界でも8ヶ国語に翻訳・出版されているなど、世界の中でも類をみないほどの日本発大ヒット漫画となっています。老若男女問わず、いまなお根強い人気を誇る作品で、これまでに何度も繰り返し観ている!という方も多いことでしょう。

「風の谷のナウシカ」はSF・ファンタジー作品としてカテゴライズされていますが、作品中で語られる名言の数々は、ヒューマンドラマさながら現在の私たちを啓蒙しているようでもあります。終末世界が描かれていますが、その中で自然との共存を望み、進むべき道を模索するナウシカという少女を見ていると、自分たちの在り方を見直す良いきっかけにもなります。そこで今回は「風の谷のナウシカ名言集」としまして、登場する女性たちの遺した7つの言葉をご紹介します。以下、ネタバレも含みますが、ぜひ参考にしてみてください。



 

風の谷のナウシカ名言集、
女性たちが乱世に遺した7つの言葉

 


その1:「風の神さまは生きろと言っているもの、わたし生きるの好きよ。」


とても有名なナウシカの言葉です。上人様に対して、皆が持っている生きたいという意志をはっきりと言葉にするナウシカ。生きることを諦めないこの強い意志こそ、いつの時代も変わらずナウシカが愛され続ける理由なのかも知れません。

 


その2;「こんなに世界は美しいのに。こんなに世界は輝いてるのに。」


戦乱の時代に生きているナウシカがこういった考え方を持てるということに全ての人が感動を覚えます。ナウシカは強く逞しくありましたが、優しさや慈しみの心をいつでも忘れませんでした。それは自分の生きる世界の美しさを、ナウシカ自身がいつも心に感じていたからではないでしょうか。

 


その3:「たとえどんなきっかけで生まれようと生命は同じです。」


墓所の古代人との対話の中で、ナウシカはこの言葉を持って、全ての生命あるものは偉大だと言いました。そして「どんなに小さくとも、外なる宇宙を内なる宇宙に持つのです。」続いてナウシカが言ったこの言葉は、全ての人の生き物には心があると伝えています。また「闇は私の中にもあります。この森が私の内なる森なら、あの砂漠も私のものだとしたら、このものはすでに私の一部です。」 とも言っています。生きている世界は全て自分の一部である、という意識があるからこそ大切にできるのかも知れません。

 


その4:「なんといういたわりと友愛じゃ。」


ストーリーの冒頭に出てくる「火の7日間」という大戦争は科学が発達しすぎた故に人間たちによって引き起こされました。ともすれば、私たち人間は、便利になればなるほど欲に溺れ、自分たちの都合の良いように物事を進めがちですが、この言葉はそんな現代人の心にも深く残る名台詞でしょう。みんながいたわりと友愛の心を持つことが大切だと教えられます。

 


その5:「ごめんね・・・許してなんて・・言えないよね・・・。」


おとりに使われていた小さな王蟲にかけたナウシカの言葉です。全ての人に恐れられていた王蟲ですが、ナウシカの優しさといたわりの心がこの一言だけでも伝わってきます。こちらも全ての生き物の生命の価値は変わらないと、心から信じるナウシカが垣間見える名言です。

 


その6:「そなたたちの無念忘れぬぞ。うけとれ!たむけだ!」


大軍を率いるクシャナの仲間たちが犬死し、全滅した際に、クシャナは自分の長い髪の毛をばっさり切り、部下たちへのたむけとしました。髪は女の命とも言いますが、その髪をすぐにばっさり切るほどの勇気。あの大軍を率いるのにふさわしいクシャナの持つ実直さやカリスマ性を見ることができるでしょう。

 


その7:「もどろうね、自分たちの世界へ。この世界を汚しちゃいけないから。」


腐海がつきる清浄の土地で、まだひ弱な土地を気遣うナウシカが言いました。「1000年かもっとたって、あなたがもっと広く強くなっていて、私たちが亡びずにもう少し賢くなっていたら、その時こそあなたの元にやってきます。」ナウシカが今の自分たちにはその資格はないけれど、もっと成長してふさわしくなれればここに戻ってきたい、という気持ちを暗に表しています。自分の都合だけでなく、自然との共存を考え、成長を目指すナウシカだからこその言葉だと言えるでしょう。

 

如何でしたか。

今回は「風の谷のナウシカ名言集、女性たちが乱世に遺した7つの言葉をご紹介しました。「風の谷のナウシカ」には、一つ一つの言葉に感動を覚え、そして現代に生きる私たちが考えさせられる名言と呼ばれるものが全体を通してまだまだたくさんあります。文明の進化とともに、どんどんと自然との共存や他者への思いやりの心を失っていく人間社会に向けて、宮崎駿監督からの警告でもあります。

またここだけではご紹介しきれませんが、劇場版はもちろん、漫画作品では劇場版には入りきらなかった名言やストーリーもたくさんあります。登場人物だけでも劇場版には全て登場しているわけではありませんので、機会のある方は、映画と合わせて漫画作品も読んでみると、さらに「風の谷のナウシカ」を満喫できるかも知れません。ぜひ一度ご覧ください。

 

まとめ

風の谷のナウシカ名言集、
女性たちが乱世に遺した7つの言葉

その1:「私たちの風の神さまは生きろと言っているもの、わたし生きるの好きよ。」
その2;「こんなに世界は美しいのに。こんなに世界は輝いてるのに。」
その3:「たとえどんなきっかけで生まれようと生命は同じです。」
その4:「なんといういたわりと友愛じゃ。」
その5:「ごめんね・・・許してなんて・・言えないよね・・・。」
その6:「そなたたちの無念忘れぬぞ。うけとれ!たむけだ!」
その7:「もどろうね、自分たちの世界へ。この世界を汚しちゃいけないから。」