紅の豚サントラ好き必見!シャンソンに酔いしれる7つの名曲

紅の豚サントラ好き必見!シャンソンに酔いしれる7つの名曲
紅の豚ではジーナの声も担当した加藤登紀子さんが挿入歌やエンディングを歌っていますが、これはシャンソンというものです。この映画を観てシャンソンに興味をもたれた方も多いのではないでしょうか。

シャンソンの名曲は紅の豚で流れた「さくらんぼの実る頃」以外にも数々の名曲があります。それについてふれてみたいと思いますが、まずその前にシャンソンについてふれておきましょう。「歌謡」または「小唄」という意味を持ち、教会の修道士や司祭が「ポピュラーソング」の形を使ってより親しみやすい伝道歌を創ろうと思いついたのが始まりになっています。

881年「聖女ウーラリーの物語」が最古のシャンソンと言われていて、中世になり町の辻々で吟遊詩人たちが自作のシャンソンを披露しだし、恋や鋭い時事風刺、エスプリを利かせたシャンソンが次々に創られていきました。
歌詞が物語性を持っているのが特徴で、クウプレと呼ばれるストーリー部分とルフランと呼ばれる繰り返しの部分で構成されています。では、数々あるシャンソンの名曲からおすすめを取り上げてみたいと思います。



 

紅の豚サントラ好き必見!
シャンソンに酔いしれる7つの名曲

 


その1:エディット・ピアフ「愛の讃歌」


シャンソンの代表的なアーティストのエディット・ピアフが1949年に発表したのがこの曲です。日本でも多くのアーティストが歌っていますが、中でも越路吹雪さん・美輪明宏さん・加藤登紀子さんが有名で、桑田佳祐さんや宇多田ヒカルさんも歌っています。壮大で“愛”についてすごく表現されている作品だと思います。

 


その2:ジョゼフィン・ベイカーの「二つの愛」


1930年にリリースされ、ジョゼフィン・ベイカーは「黒いヴィーナス」と呼ばれていてチャールストン・ダンスで注目を浴びた歌手です。アメリカを祖国とし、遠く離れたバリで暮すジョセフィン・ベイカーの二つの心・想いを歌った代表曲で、アメリカのナット・キング・コールが英語でカバーしているのでも有名です。

 


その3:リュシエンヌ・ボワイエの「聴かせてよ愛の言葉を」


第一次世界大戦で父親を亡くし、若くして小劇場などの舞台にあがってきた彼女。1930年にリリースし、フランスの第1回Grand Prix Du Disqueを受賞した作品です。それからは多くの歌手・アーティストにカバーされ、日本では越路吹雪さんも歌っていたり、宝塚でも使用されていることで有名です。親しみやすい美しい歌声と美しいメロディで、シャンソンの古典とも言われていて、恋人への不安や不信を愛の言葉で拭いさりたい女心を歌ったものになりドラマ性のある楽曲です。

 


その4:エディット・ピアフの「ばら色の人生」


フランスで最も愛されている歌手で、シャンソン史上の記念碑とも言われる楽曲で、恋に生きる女心を切々と歌ったものになります。エディット・ピアフは傷心的な声の痛切なバラードが多い歌手ですが、1946年にリリース。第二次世界大戦のドイツ占領下に書かれた曲となっていて、この曲でエディット・ピアフはグラミー賞名誉賞を受賞しました。47歳という若さで亡くなりますが、今でも愛され続けています。

 


その5:シャルル・トレネの「ラ・メール」


1943年にリリース。シャンソン歌手でもありますが作詞・作曲家でもあります。優しく軽やかな歌声です。2003年公開の映画「ドリーマーズ」など多くの映画のテーマソングとしても知られています。夏の海をイメージしたもので、海への憧れ・海から得る癒しを情景によって描かれたものになりますので、季節に合わせて聞いてもいいと思います。

 


その6:ジャクリーヌ・フランソワの「パリのお嬢さん」


パリの下町のパリジェンヌの様子を軽妙に歌った楽曲です。フランス映画「パリのスキャンダル」の劇中歌として歌ったのが始めです。48年のオリジナルから70年代まで何度もアレンジを変え、出されています。タイトル通りエレガントな歌声です。エディット・ピアフと時代が重なり、好みも分かれますが「愛の讃歌」も歌っていて、聞き比べをしてみるのもいいと思います。

 


その7:ジュリエット・グレコの「パリの空の下」


映画「パリの空の下セーヌは流れる」の主題歌として作られ歌われた曲です。パリの情景が浮かび上がる楽曲で、日常を越えた明るい楽曲となっています。グレコもすごく有名なシャンソン歌手です。エディット・ピアフの「パリの空の下」が有名で彼女が元になりますし、ノスタルジックでもあり現代的なジュリエット・グレコもすごくいいのでそちらを聞いてみて欲しいです。

 

以上がおすすめの曲ですが、如何でしたでしょうか。

他にも数多くの楽曲があり、数々のアーティストがカバーされてるのでそちらを聞いてみるのもいいでしょう。ションソンのベスト版も出ているのでそういうものからスタートして聞いてみるのもいいのではないでしょうか。物語性があるシャンソンですので歌詞とともに、情景も浮かび上がり聞いていてちょっと懐かしいような思いに浸れるところもあります。ライブラリーの一つとしてシャンソンも載せてみるのもいいと思います。

☆シャンソン好きにおすすめな映画
・ドリーマーズ
・パリのスキャンダル
・パリの空の下セーヌは流れる

 

まとめ

紅の豚サントラ好き必見!
シャンソンに酔いしれる7つの名曲

その1:エディット・ピアフ「愛の讃歌」
その2:ジョゼフィンベーカーの「二つの愛」
その3:リュシエンヌ・ボワイエの「聴かせてよ愛の言葉を」
その4:エディット・ピアフの「ばら色の人生」
その5:シャルル・トレネの「ラ・メール」
その6:ジャクリーヌ・フランソワの「パリのお嬢さん」
その7:ジュリエット・グレコの「パリの空の下」