世界大恐慌時のイタリア・アドリア海が舞台となっているジブリ作品「紅の豚」。あらすじの背景にはあの「カリオストロの城」・「天空の城ラピュタ」・「千と千尋の神隠し」・「となりのトトロ」などのジブリ作品ともつながっているとされる物語です。キャラクターも元イタリア空軍エースパイロットで豚の姿のポルコ、設計士でありポルコに恋心を抱くフィオや、ハリウッド俳優から大統領になることを夢見て実現していくカーチス、ポルコの軍隊時代の同僚であるフェラーリン少佐、そして作品のヒロインでもあり飛行艇乗りのマドンナでポルコの幼馴染ジーナ、飛行艇で略奪行為を行っている空賊・マンマユート団などが登場します。
時代背景がすごく現れている作品で、なんといっても「紅の豚」には数々の名言・名台詞がいっぱい登場します。ストレートに表現されてるものから当時の空軍用語も混ぜながらのやり取りがすごく面白く、その名言で色々な状況を思い浮かべたり、浸れるものばかりです。どんなものがあったのかをその中から厳選して発表してみましょう。
紅の豚がもっと楽しくなる!
キャラが語る、紅の豚の名言集①
その1:尻のけまで抜かれて鼻血もでねえ
ポルコの名言です。何も残らないほど絞り取られるという意味を表しています。ちょっと変わった言い回しで、どんな意味?と疑問を持つ方が多かったと思いますが、意味を知ってカッコイイ表現ということで名言になっている台詞です。
その2:飛ばねえ豚は、ただの豚だ。
ポルコの名言。そして一番有名なセリフです。「紅の豚」を見ていない方でも知っている方が多いのではないでしょうか?飛行機乗りのポルコが乗るのを止めたら、ただの豚になってしまう、そうなるつもりはないというポルコらしい生き様を現した台詞です。かっこいいですよね、こういう生き様は。
その3:カッコイイとは、こういうことさ
紅の豚のメインのキャッチコピーで、糸井重里さんが考えたフレーズです。この言葉の通り、ポルコは本当にカッコイイと思います。ジブリ映画「紅の豚」はこの一言で現れていると思います。
その4:国家とか民族とかくだらないスポンサーを背負って飛ばなきゃならないんだ
ポルコの軍隊時代の同僚、フェラーリンのセリフです。痛烈な皮肉と本音がすごいと思いますし、大人のかっこいい台詞です。そしてすごく重みのある言葉です。時代を感じさせてもくれます。
その5:ここではあなたのお国より、人生がもうちょっと複雑なの
ポルコの幼馴染ジーナの台詞です。カーチスからのプロポーズを断る時に言う台詞です。イタリア人の恋愛に対する奥深さが表現されています。大人な女性の言葉です。加藤登紀子さんの声がまたいいんです。
その6:マルコ、今にローストポークになっちゃうから。あたし嫌よ、そんなお葬式。
ジーナの台詞です。ポルコの身を案じていう台詞ですが、ジーナだから言える言葉のような気がします。すごい言葉ですよね、豚の姿になってしまったポルコに対してこんなちょっとストーレートみたいに言うのって。そしてジーナはポルコを本名でちゃんと呼びますし・・・二人の関係もすごく気になるところです。
その7:ジーナさんの賭けがどうなったかは、私たちだけのひみつ
ポルコに恋心を抱く?設計士のフィオの台詞です。台詞としてももちろんですが、ストーリーとしてもこの賭けがどうなったのか・・・本当に答えが分からないところです。しかし、よ~く映像をみるとヒントが隠されていて、この賭けの答えが見つかると思います。
如何でしょうか。
他にも数多くの名言・名台詞がありますが、どれも時代が分かるものだったりポルコとのことが分かる台詞だったり、大人のかっこいい台詞ばかりで、すごくシーンが浮かびあがりやすい台詞になっています。まだまだいっぱいあって出しきれませんが、ジーナのようなステキな大人の女性のようにあんな台詞を言ってみたいものですし、そんな大人になりたいですよね。ジーナ役の加藤登紀子さんのあの声で言うから余計そう思うのかもしれませんが・・・。
ジブリ作品は本当に数々の名言・名台詞がいっぱいあります。台詞一つ一つに想いがあってすごくいい作品ばかりです。大人になればなるほど見たくなる「紅の豚」。色々受け止めることができます。そして数多くの他の作品とも繋がりのあるお話ですので、映像をよ~く見ると色々な発見があったりと見所がいっぱいです。この「紅の豚」は「風立ちぬ」同様、宮崎駿監督が思い入れの強い飛行機が描かれていますので、飛行機へのこだわりも見てみてください。
本当にジブリ作品はずっと見ていきたい映画ばかりですよね。ステキな台詞とシーンでイタリアに浸ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
紅の豚がもっと楽しくなる!
キャラが語る、紅の豚の名言集①その1:尻のけまで抜かれて鼻血もでねえ
その2:飛ばねえ豚は、ただの豚だ。
その3:カッコイイとは、こういうことさ
その4:国家とか民族とかくだらないスポンサーを背負って飛ばなきゃならないんだ
その5:ここではあなたのお国より、人生がもうちょっと複雑なの
その6:マルコ、今にローストポークになっちゃうから。あたし嫌よ、そんなお葬式。
その7:ジーナさんの賭けがどうなったかは、私たちだけのひみつ